数字(すうじ)の1,2,3,4,5の漢字について学(まな)びます。
一 音読み(おんよみ):イチ、イツ 訓読み(くんよみ):ひと・つ
1。数字の一つ。数(かず)を数(かぞ)えるときに一(はじ)めの数字として使(つか)われる。
一番(イチバン)、一等賞(イットウショウ)など、すごい/優(すぐ)れている、のような意味(イミ)でも使われる。
【読(よ)めたらかっこいい(かも?)】
一昨日:おととい、いっさくじつ→昨日(きのう)の一日(イチニチ)前(まえ)の日(ひ)。
一昨年:おととし、いっさくねん→昨年(サクネン)の前の年(とし)。
二 音読み:ニ 訓読み:ふた・つ
2。数字の一つ。一の次(つぎ)の数として使われる。
二番目(ニバンめ)、のように次(つぎ)という意味であったり、
二回目(ニカイめ)、のように再(ふたた)び、もう一回(イッカイ)という意味も持(も)つ。
【ちなみに】
名前(なまえ)に使う場合(ばあい)、ジと読むこともある。
例(たと)えば…
健二(ケンジ)、誠二(セイジ)、二郎(ジロウ)など
三 音読み:サン 訓読み:み(っ)・つ
3。数字の一つ。二の次の数。
二という漢字に”再び”という意味があります。
その次の数字を表(あらわ)す三という漢字には、
“再び”の次から全部(ゼンブ)をまとめて、
何回(なんかい)も/度々(たびたび)、という意味を持ちます。
【たびたびという意味を持つ熟語(じゅくご)】
再三(サイサン):二度(ニド)も三度(サンド)も。たびたび。
※二度→再び/二回 三度→三回、みたびとも読む
四 音読み:シ 訓読み:よん、よ(っ)・つ
4。数字の一つ。三の次の数。
いきなり形(かたち)が変(か)わります。
実(じつ)は、亖(シ)という漢字はあるそうです。でも使われていません。
なんでかと言(い)うと…
人気(にんき)がなかったからです。
4を表す漢字ランキングで四という漢字に負(ま)けてしまいました。
そして今(いま)では、使われなくなりました。(かなしい)
四という漢字はもともと息(いき)を表す漢字だったそうです。
“口”のところがくちを表していて、”ル”のところが歯(は)や舌(した)を表しています。
4という意味で使われるようになってからは、
形を表す、四角形(シカクケイ/シカッケイ)にも使われています。
角(かど)が四つある形のことです。口(くち)という漢字も四角形ですね。
【四は不吉(ふきつ)な数字?】
四という漢字の音読みである”シ”は「死」という言葉を連想(レンソウ)させるため、
不吉な数字と思(おも)う人(ひと)もいます。
マンションやホテルなどで104号室(ゴウシツ),204号室,304号室…がなかったり、
4階(カイ)がなかったりすることがありますが、これはつくるのを忘(わす)れてしまった
のではなく、はじめから4をなくしておいたのです。
もちろん、人によっては気(き)にしない人もいるので、
相手(あいて)のことを気遣(キづか)うときに知(し)っているといいかもしれません。
五 音読み:ゴ 訓読み:いつ・つ
5。数字の一つ。四の次の数。
五は”二”と”(カ)”の部分(ブブン)からできています。
“ニ”の部分が、天(テン)と地(チ)、つまり空(そら)と地面(ジメン)を表しています。
そして
“(カ)”の部分が5つの元素(ゲンソ)「火(カ)、水(スイ)、木(モク)、金(キン)、土(ド)」を表しているそうです。(五行説)
つまり”五”という漢字は、地球(チキュウ)を表している(んですかね?)
【五のむずかしい読みかた】
五月雨(さみだれ):梅雨(つゆ)のこと。むかーしのカレンダーでは5月くらいが梅雨の時期(じき)だった。
五月(さつき):昔(むかし)の5月の呼び方。皐月とも書(か)く。となりのトトロに出てくるサツキもここから取っているそう…ちなみに妹(いもうと)のメイも英語(エイゴ)で5月を表すMay(メイ)から取っているそう…
五月蝿い(うるさ・い):蝿は”はえ”と読みます。ブーンブーンと飛(と)んでいるあのハエですね。ハエは梅雨の時期に元気(ゲンキ)になるそうです。だから”五月”の”蝿”でうるさ・い、と読むんですね。なるほど。
まとめ
今回は数字の1〜5を表す漢字について学びました。
漢字の意味を知って、書く練習(レンシュウ)をすれば、きっとちゃんと覚(おぼ)えられます。
目で見(み)て、手で書いて、声(こえ)に出して、それを聞(き)いて、二度三度と繰(く)り返(かえ)してみましょう。
言葉(ことば)はおもしろいと思います。
いろいろな意味を知って、できたら相手をいい気持ちにさせるような、
言葉の使いかたができるといいですね。
それではまた次で会(あ)いましょう。
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